ロリポの「ハイスピードプラン」は本当に高速?Xserver・mixhostと徹底比較!
ナウでヤングなサーバー、ロリポップが9月2日にリリースした新プランのハイスピード。9/30まで初期費用、ドメイン一年間無料キャンペーンを行っています。
もともと低額がうりのロリポップからリリースされたハイスピードは一体どういったサーバーなのか、速度的にはどうなのか。気になる性能について調べてみました。
目次
ハイスピードプランの詳細
ハイスピードプランは、ロリポップが9月2日にリリースした新プランです。
速さと安定性の秘訣
速さと安定性を追求したロリポップ!の新プラン。ハイスピードな表示が必要な、商用サイトやアフィリエイトサイトにおすすめです。
サーバーは全てSSD、ソフトウェアにはWordPressと相性が良いとされているLiteSpeedを採用。高負荷時でも安定性に優れているとされています。
世界的に見てもWordPressの利用率が非常に高い日本の現状を見て考えられたプランではないでしょうか。使いやすさ、速さとどちらも兼ね備えた初心者向けのレンタルサーバーです。
他社比較データ
月1000円以下で借りれる人気サーバーのmixhost、エックスサーバとスペック・料金など簡単に比較してみました。
比較 | ロリポ | Xserver | mixhost |
---|---|---|---|
ストレージ | SSD | SSD | SSD |
容量 | 200GB | 200GB | 150GB |
ソフトウェア | Lite Speed | nginx | Lite Speed |
料金(税抜き) | 1000円 | 900円 | 880円 |
- SSD
- 今はどこのレンタルサーバーもほとんどSSD採用になっています。ただし、細かく言えば同じSSDでも人によっては性能が違うという意見もあるようです。
- 容量
- mixhostのみ150GBになっています。レンタルサーバーを契約したことがある方であれば同じ経験をされたことがあるかと思いますが、今まで色んなサーバーを契約してきて容量いっぱいになったことはありません。大量の記事数やECサイトでない限りあまり気にすることはないでしょう。※バックアッププラグインを使用している場合は別
- ソフトウェア
- ロリポ・mixhostは、エックスサーバーのnginx(エンジンエックス)よりも高性能とされているLite Speedを採用しています。性能的にはnginxよりも優れていると言われていますが、Xserverは高速化のためにその他にも様々なシステムを提供しています。
- 料金
- お手頃さがウリのロリポップもここまで高機能なスペックにすると、Xserver・mixhostとほぼ変わりありません。初期費用が無料なのでお得感はありますが、こうやって比較してみると年間契約の場合はトータル的に見てお得とは言えないでしょう。
ロリポ・Xserver・mixhost表示速度比較データ
どんなにスペックが良くても、実際に計測してみないと本当の良さは分かりませ。そこで今回、ロリポ(ハイスピードプラン)、エックスサーバー(X10)、mixhost(スタンダード)を同一サイトで比較してみました。
比較対象にしたのはTTFB(タイムトゥファーストバイト)です。
- TTFB
- サーバーに対してリクエストを行った際に初めて(最初に)返ってきた1バイトの速度のことです。要は返事が返ってくるまでにかかった時間です。
TTFB比較 | ロリポ | Xserver | mixhost |
---|---|---|---|
1回目 | 360ms | 240ms | 450ms |
2回目 | 540ms | 150ms | 350ms |
3回目 | 280ms | 260ms | 300ms |
平均 | 393ms | 216ms | 366ms |
順位 | 3位 | 1位 | 2位 |
以上のような結果になりました。
やはりエックスサーバーは速さの面では強いですね。
補足ですが、Googleが提供するPageSpeed Insightsでは、200ミリ秒以下を推奨しています。これまで様々なレンタルサーバーを計測してきましたが月額1000円で契約できるサーバーの中では、やはりエックスサーバー一番がGoogleが求める200ミリ秒に近い数値と言えます。
比較に関して
この結果がですが、厳密に説明すると今回契約したサーバー(サーバー会社が保有する複数あるうちの一つ)にどれくらいのサイトが載っているか(契約している人がいるか)にも関係するため100%正確であるとは言えません。
また、ロリポのような価格の安いサーバーはアフィリエイターが大量にサイトを作るために利用することが多くエックスサーバーよりも負荷がかかっていることも考えられます。
そのため契約するサーバーを選ぶ際に比較する表面上のデータというのは、あくまでも指標の一つとして理解しておきましょう。
結論:ロリポのハイスピードプランはお得か
実際に契約し、同じサイトで比較したデータを見ると正直エックスサーバー・mixhostに比べてお得とは言えないでしょう。mixhostも優秀なサーバーではありますが、エックスサーバーに比べると表示速度の点ではまだ劣ります。
また、ハイスピードプランはまだリリースされたばかりなので、今後もし契約数が増加し負荷が増すようなことがあればさらに遅くなってしまう可能性もあります。
スペックに関係なくロリポを契約するのであれば、ハイスピードにこだわる必要はないでしょう。
mixhostからロリポへの引っ越し、ダウンタイムについて
今回テストを行ったサイトは、もともとmixhostで運用していました。
エックスサーバーとmixhostであればダウンタイム(ネームサーバーが浸透するまでアクセスできない状態)なしに引っ越しできるのですが、ロリポップは事前のドメイン登録は出来てもSSL登録ができないためダウンタイムなしに移設することが難しいサーバーです。
しかし、実際に今回同じ手順で行ってみたところダウンタイムなしに移行することができました。
おそらく事前の準備が問題なく行えていたこと、mixhostからロリポップに切り替わる間にロリポップで設定したSSL設定が完了していたことが要因として考えられます。
この点からロリポは、数年前に比べサービスの質が向上していることが分かりますね。
まとめ
いかがでしたか?今回は9月2日に新たに提供されたロリポップのハイスピードプランについてご説明しました。
比較してみた結果、同等のスペックを兼ね備えたサーバーよりも早いとは言えませんでしたが、ロリポが表示速度の改善にも力を入れていることが伝わってきます。
もともと初心者でも簡単に使えることをうりにしていたロリポップ、それに加え高速化まで実現してくれていることを考えるとサーバー契約がはじめてという方にはおすすめです。
気になっている方、引っ越しを検討されている方は是非ご相談ください!以上、ロリポからリリースされたハイスピードプランの比較でした!