初めてでもわかるサーバーの選び方
サーバー選びでよく聞かれるのが「どこにすればいいの」。今まさに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
レンタルサーバーは安価なものから月数万円するものまで幅広くありますが、失敗しないためには用途に合った選び方が大切です。今回はサーバーの選び方について簡単に説明します。
目次
目的をはっきりさせよう!
サーバー選びで失敗・後悔しないためには、スマホやテレビと一緒で何のために契約するのか、どれくらいのスペックを求めるのか、目的をはっきりさせることが大切です。
ざっと挙げてみますが、大よそいずれかに該当するかと思います。
- スペックの高さ
- 料金の安さ
- 使いやすさ
このように目的をハッキリさせることで、どこのサーバーを選べばよいのか選択の幅が狭まり自分にマッチしたサーバーを契約することができます。
以上で挙げた3つの目的を例にそれぞれに合ったサーバーを今回は”ざっくり”説明します。(各サーバー具体的にどういいのかはまた別の機会に。)
スペックの高さ
以下で紹介するレンタルサーバーは料金が年間1万円程度(月額料金が約850円以下)のものに絞りました。
まずはじめはスペック。結論から言うとスペックの高さでレンタルサーバーを選ぶならXserverかmixhostです。それぞれの特徴は下記の通り。
Xserverのスペック
Xserverは常に最新の技術を取り入れたレンタルサーバーです。
高速環境と負荷耐性が売りで、表示速度が速さアクセス過多のサイトにも強く企業にも人気です。実際、ご依頼いただく引っ越し先のサーバーで一番多いのもエックスサーバーです。
高速化技術としてはFastCGI、HTTP/2、SSDが標準装備で、ネットワーク環境は1.39Tbps接続です。負荷耐性技術としては、nginx・Xアクセラレータ・ミラーリングで構成されていて、最新のCPUでメモリも容量256GBとなっています。(下記で分かりやすく説明。)
※提供しているXアクセラレータにより「WordPressで最大10倍になる」と公式サイトで記載されています。
- HTTP/2
-
- FastCGI
- パソコンに例えて説明すると、一旦電源を落として起動するよりもスリープを解除したほうが操作できるようになるまでのスピードは速くなりますよね?それと同じ仕組みでプログラムを一度実行し待機させることで開始と終了の時間無くしてくれるのがFastCGIです。
- SSD
- ソリッドステートドライブの略。従来使用されてきたHDDよりも10倍処理速度が速いとされています。また衝撃にも強く多少の衝撃でも故障しにくいのが特徴です。ちなみにメーカーによって同じSSDでも速度に違いがあります。
- Xアクセラレータ
- キャッシュサーバー。あまり更新頻度の高くない(同じ内容を見せても問題ない)サイトやブログには高速化効果が期待できます。反対に更新頻度が高い、アクセスポイントによって表示が異なるようなサイトには不向きです。
以上の内容を見ていただくと分かりますが、利用者のことを考え、いかに快適に使用できるのかをよく考えているのかが分かります。WordPressの表示速度に悩んでいる、またより高速化したいのであれば、Xserverがやはりおすすめです。
mixhostのスペック
mixhostは、高速化表示が売りです。nginx-エンジンエックス(さくら、エックスサーバー)よりも高速なLiteSpeed Webというサーバーを採用しています。(その他、知名度があるサーバーではJETBOYが該当)
SSDも標準装備されていて10Gbpsのネットワーク回線を使っています。
また、HTTP/2&QUICによりSSL対応サイトでも高速化表示、32コアCPUでメモリ容量も256GBです。またサーバーの負荷状況も管理画面で確認できる珍しいレンタルサーバーでもあります。
ちょっと難しい説明になりますが、高速化観点で見ればXサーバーに負けないくらいの設備が整っているということです。
料金の安さで選ぶなら
単に安い(もしくは無料)だけのレンタルサーバー自体は数多くありますが、様々な機能を備えていて安いレンタルサーバーを求めるのであれば、ロリポップがおすすめです。
ロリポップ
ロリポップは、簡単なホームページであれば月額100円から利用出来ます。
さらにデータベースを利用したWordPressでも250円から利用可能。単に安いだけではなく各種機能も充実しています。同じ価格帯ではドメインキングなど低額のサーバーがありますが、使いやすさを含めた料金面で選ぶならロリポップが最適でしょう。
また、ロリポップは初心者向けに作られたレンタルサーバーでマニュアルもすべて公開されておりサポート体制が充実しています。(問い合わせフォーム、チャット、電話によるすべてに対応。)
使いやすさで選ぶなら
正直なところ有名・人気サーバーであればさほど差はありません。一度慣れてしまえば時間が経っても簡単に操作できます。
そういった点も踏まえて年間10000円ほどで選ぶとするならばやはりエックスサーバーがおすすめです。
- 使いやすさ
- スペック
- WordPressとの相性
- 実績、人気、信頼
- サポート
- コスパ
同じ価格帯、以上の点を考えればエックスサーバー一択でしょう。
その他、サーバーに関するみんなの疑問
レンタルサーバーの契約は初めてという方、引っ越しを検討されている方からよくいただく質問、疑問をまとめました。
契約は年のほうがいい?月ごとがいい?
レンタルサーバーは、長く契約すると割引されるケースが一般的です。利用する目的にもよりますが、人気・知名度のある会社であれば1ヶ月、3ヶ月と短期間で借りるよりも年間契約で借りることをおすすめします。
ちなみに最初の7~10日間は無料としているレンタルサーバーが多いですが、短期間では分からない部分も出てきます。サーバー契約が初めてという方はその点も踏まえどちらのほうが自分の目的にあっているのかよく検討しましょう。
契約終了ぎりぎりで引っ越さないほうがいい
契約終了する直前で引っ越しするのはリスクです。
引っ越しするには、単に新しいレンタルサーバーを契約するだけで終わりではなく、コンテンツを移行し、DNS設定の変更をするという手順が必要になります。
特にコンテンツの移行は契約先のレンタルサーバーに合わせて設置しなければならないので、思ったよりも手間がかかります。またDNS設定もレンタルサーバーによって癖があります。
まとめると、引っ越しには作業だではなく確認の時間もかかるので、余裕をもって引っ越しを行った方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はざっくりとした説明ですが、目的別におすすめのサーバーを紹介しました。
サーバー契約がはじめての方、WordPressが初めての方、引っ越しを考えているけどどこのサーバーがいいか分からないという方の参考になれば幸いです。
各サーバーの特徴、詳細についてはまた別の機会にご紹介します。その他、何かご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。